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射出成形オペレーターの知識蔵>金型取付ボルト・ネジ穴の悩み
 繰り返し取付を行う金型は、取付けに使用するボルトにより成形機側のネジ穴(雌ネジ)が劣化・損耗することで最悪金型が取付け出来なくなるなど、深刻な問題に発展し、修理には多額の費用が必要となります。
 ネジ穴(雌ネジ)の劣化・損耗しないためには、取付ボルトは適切を種類のボルトを、十分なねじ込み深さまで入れ、適正なトルクで締め付けます。
 また、締め付けに異常がある時、ネジ穴やボルトを点検し、タップやダイスを使用してネジ山の補修や清掃を行う。状態が更に悪い場合ではボルトの交換を行います。

金型取付ボルト・ネジ穴の悩み

  • 金型取付ボルトの締め付けトルク

     ボルトの締め付けは、ボルトサイズ(径)とピッチに合わせたトルクで締め付けを行うことが基本です。成形機の金型取付けでは比較的高いトルクでの締め付けが必要であるため、取扱説明書や使用するボルトの標準トルク値を参考に締め付けを行います。

  • ボルト強度とねじ込み深さ
  • ボルト強度とねじ込み深さ

     ボルトの刻印を見ることでボルトの強度が確認できます。ボルト強度に応じたトルクで締め付けるには、ネジ山がかみ込ん(有効ねじ山)だねじ込み深さが必要です。
  • 成形機のネジ穴、ボルト損傷の原因
  • 成形機のネジ穴、ボルト損傷の原因

      丈夫に設計されたネジ穴ですが、その損傷は後を絶たず大きな問題となっています。ネジ穴の損傷は、成形機特有の事情・作業者の技術不足・日頃の管理等に原因があります。
  • ダイスによるボルトの修復
  • ダイスによるボルトの修復

     ねじ山を損傷したボルトを使用するとねじ穴側の損傷させるため、ダイスを使用してネジ山を修復します。
  • タップによるネジ穴の修復
  • タップによるネジ穴の修復

     盤板側のネジ穴は軽度な損傷であれば、タップを使用することで修復することが出来ます。早期(軽度の損傷)に修復することで、深刻な損傷に至ることを予防することができます。

・成形機のネジ穴、ボルト損傷の原因
・ネジ穴を考慮した金型の取付け



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