- 射出成形オペレーターの知識蔵>金型グリスの悩み
- 射出成形の金型に用いられるグリースは、潤滑効果による金属部の摩擦抵抗の軽減。摩擦による金属齧り(摩耗)の防止。油膜形成効果により空気や水接触を防ぐ防錆の役割があります。グリースを適切に使用することで、金属パーツがスムーズ動き不具合を防止しすることで安定した稼働を保ち、金型の寿命を延ばすことができます。
金型グリスの悩み
-
・金型グリスの種類
金型グリスは、動作する速度や負荷の大きさ。湿布部の温度により適するグリスが変わります。
金型の動作を阻害することなく、飛散やグリス機能を十分に果たすグリスを選択して使用します。 -
・グリスの変色原因と劣化・変質
グリスは性能を上回る過負荷や熱。酸化等により劣化・変質して性能が低下します。
性能が低下することでグリスの焼き付きや金属摩耗が発生します。 -
・金型グリスのメンテナンス
グリスは気化や劣化や変質が発生するため、定期的に清掃や塗り直しが必要となります。
グリスが十分な性能を発揮するには日々のメンテナンスを欠かすことができません。 -
・グリスの焼き付き防止対策
金型の擦り合わせ不良等により、グリスが塗られた稼働部に大きな負荷(極圧)がかかり、グリスの性能を上回るとグリスの焼き付きが発生します。
焼き付いたグリスが悪化することが無いよう、原因の対策や焼き付いたグリスの除去作業が必要となります。
次ページ:金型グリスの種類