- プラスチック製品の大量生産を可能とする射出成形。
成形の原料となるナチュラルペレットとマスターバッチとの配合から造粒による着色。
金型を取り付けた機械による成形から製品の取出しと製品化へのプロセスの中で発生する問題。
射出成形に関する圧力や速度。温度等の技術的な情報は多くあるものの、生産に伴い発生する二次的な問題解決に関する情報は入手し難く、日々試行錯誤により解決を図らねばなりません。
本サイトは、生産に伴い発生する二次的な問題に悩み、解決のために集めた情報や試してみた方法とその結果。
試行錯誤により推定される原因等を纏め、経験と所感をもとに知識を紹介しています。
ご同業で同じ悩みに苦しむオペレーターの問題解決に繋がれば幸いです。
悩みの主なカテゴリ
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異物付着の悩み
成形されたプラスチックは、静電気を帯びるため周囲の異物を吸着するため、異物付着のトラブルが後を絶えません。
解決には発生減の除去、付着し難い環境を確立、除電による付着予防など包括的な対策が必要です。 -
金型グリスの悩み
金型に用いられるグリースは、潤滑効果による金属部の摩擦抵抗の軽減。摩擦による金属齧りの防止。防錆等の役割があります。
しかし、グリスの焼き付きや油の付着などグリスによる不良発生などの問題が発生します。パージの悩みカテゴリ -
冷却水の悩み
金型や成形機を冷やす冷却水が詰まり等により流れが悪くなると製品に大きく影響し、不良原因となります。
水は異物混入だけでなく、電解質の付着(結晶化)することで徐々に詰まりが発生します。 -
原料の悩み
バッチ(カラーが練り込まれたペレット)とナチュラルをいくら混合しても、様々な工程で偏りが発生することで色斑が発生します。原料の偏りが出ないための対策が必要です。
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金属混入の悩み
ネジ等の金属混入は、一度の混入でも成形機の加熱筒やスクリューに傷を付け、高額な修理代が発生します。
機械部品にネジ等の利用が必要である以上、混入対策が必要となります。 -
除電装置の効果的な活用の悩み
静電気対策に使用する除電装置を用いた対策では、除電装置による特性。静電気の帯電状況。除電作業を行う環境により効果の変動が非常に大きく、除電装置による静電気対策ではその特性を理解した活用が必要となります。
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金型取付ボルト・ネジ穴の悩み
金型を繰り返し取付を行うことで成形機側(盤板)のネジ穴(雌ネジ)が劣化・損耗すると深刻な問題にとなります。使用するボルトや締め付けトルクを管理することでネジ穴の損傷を予防します。
このため、一般的に知られる射出成形の技術的変更と真逆のことをして解決した方法。
静電気除去装置の方式毎の除電メカニズムに拘らず、どのように利用したら効果が上がったかなどの経験則がベースです。
機械的なパフォーマンが高いことと、射出成型の連続する生産過程で効率の良い活用をすることは、似ていて全くことなる。
このような視点を元に情報をお役立てください。 プラスチック成形の安全衛生